妊娠と卵巣
卵巣は、子宮の上端である子宮底から左右に繋がっている3~4cmほどの臓器で、妊娠するために大きな役割を果たしています。
卵巣では、毎月20個ほどの卵胞が作られ、その内1個だけが、月に一度、18~20mmの大きさになり、卵巣から放出されます。
これが排卵です。
排卵後、卵管を通っている間に、精子と出会えば受精卵となり、細胞分裂をくりかえして、約1週間後には子宮内膜にもぐりこみ、着床して妊娠が成立するのです。
そして、卵巣は妊娠に不可欠な女性ホルモンを分泌しています。
卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)です。
卵胞ホルモンは、女性らしさを形成するホルモンで、月経後から排卵までにたくさん分泌されます。
女性らしさを形成するといった意味では、血流を良くしてコラーゲンを増やし、肌に潤いを与えるような役割を果たします。
子宮頸管粘液を増加させて精子が進入しやすい状態を作ったり、着床しやすくする為に、子宮内膜を厚くしたり、妊娠成立の為の環境を作るのです。
また、黄体ホルモンは、排卵後から次の月経までにたくさん分泌されるホルモンです。
子宮内膜をよりふかふかにして、受精卵が着床しやすい環境を作ったり、女性の体に栄養分や水分を蓄えたりする働きをします。
しかし、困ったことに、卵巣には不妊をまねくような腫瘍ができやすいと言われています。
30代の女性5人に1人はできてしまう「卵巣チョコレートのう腫」があります。
子宮内にあるはずの子宮内膜が卵巣内にできてしまい、月経の度に増殖・剥離を繰り返し、血液がたまってしまい、古い血液がチョコレートのようにドロドロ状になってしまうものです。
妊娠を望んでいる、いないに関わらず生理痛が普段より強かったり、だんだんときつくなっているようなら一度産婦人科を受診すると良いと思います。
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妊娠検査薬、使用するときの注意点
妊娠の検査薬は、出産の経験をした多くの人が使ったことがあることと思います。私も出産の経験がありますが、月経が遅れていて妊娠の疑いがあったとき、友人から、産婦人科へ行く前に、妊娠検査薬で陽性が出るのを確認した方がいいよとアドバイスをもらいました。産婦人科へ行くと、開脚姿勢の検査台に座るのです。もし妊娠していなかったらショックですよね。
妊娠検査薬には、月経が遅れ始めて1週間後から検査ができると書かれています。尿を指定された部分にかけて、赤っぽいラインがくっきり出れば陽性で、妊娠していることになります。尿をかけたら数秒待たなければならないはずが、尿をかけたとたん、すぐに赤いラインが表れたのを覚えています。
この妊娠検査薬は、受精卵が着床してから作られるhCGホルモンが尿に入っているか調べるものです。つまり、妊娠が成立しているかどうかが分かるのです。hCGホルモンは、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンと呼ばれるもので、受精卵が子宮内膜に着床するときに子宮内膜にもぐりこませる絨毛から分泌されるものです。その絨毛は、母体と赤ちゃんを繋ぐ重要な胎盤となります。
妊娠の可能性があるなら、なるべく早く妊娠検査薬を使って確認をするべきです。陽性が出れば、なるべく早く産婦人科を受診しましょう。妊娠初期は、胎児の重要な主要器官が作られるときですので、妊娠が確認できれば、喫煙・飲酒・服薬・レントゲン検査などを控えることが必要です。
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双胎妊娠と多胎妊娠
双子を妊娠する確率には人種差があり、日本人では150人に1人の割合で双子が生まれると言われています。最近は、排卵誘発剤や体外受精の普及により、双胎や多胎が増えているのだそうです。
双胎や多胎は、超音波検査で心拍の数が分かるので妊娠初期には発覚されます。双胎や多胎の妊娠が分かれば、早期に一卵性か二卵性かを確認することが必要なのだそうです。これは、超音波の画面で絨毛膜(着床した受精卵の周りにできる膜で、胎盤を形成する)や羊膜(羊水量の調節に大きな役割を果たしている)の様子を調べることで分かります。
母体の子宮の容量には限度があるので、双胎や多胎の場合は、生まれてくる赤ちゃんは小さめで、出産が早めとなるのだそうです。
双子の場合は、妊娠36~37週(妊娠10ヶ月に入ったぐらい)で2500グラム、三つ子の場合は、妊娠33~34週(妊娠9ヶ月)で1500~2000グラムになると出産を迎えるのだそうです。
双胎、多胎の場合は、赤ちゃんに平等に血液が行き届かないと体重差が出てしまったり、具合が悪くなったりします。また、母体が妊娠中毒症を起こしたり、羊水過多を起こしやすかったり、トラブルが発生する恐れがあります。その為、妊婦健診の回数を増やし、母子共に順調かどうかをこまめにチェックする必要がありますし、妊娠中毒症などの予防の為に、塩分を控えた食事を心がけることが大切なのだそうです。
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妊娠と生理痛
生理は、次のような過程で起こります。子宮の中で妊娠の準備の為に、卵胞ホルモンが分泌され、子宮内膜が成長して分厚くなります。その後、黄体ホルモンが分泌され、排卵を起こしますが、受精しなかった場合に子宮内膜が剥がれ落ちる現象が生理(月経)なのです。
生理痛は、体外に月経血を押し出す際に子宮が収縮するため起こります。この生理痛は、10代から20代といった若い人ほどきつい傾向にあります。年を重ねるにつれ、ひどかった生理痛は治まってくるのだそうです。だんだんと痛みが増してきている場合は子宮筋腫や子宮内膜症の場合もあるそうですので、一度産婦人科を受診すると良いと思います。子宮筋腫や子宮内膜症は、月経困難症とも言われるもので、妊娠の難しい不妊症と関係があります。子宮筋腫があると、生理のとき出血が多く、痛みが強いと言われています。子宮内膜症は、25才を過ぎてから発症することが多く、出産を経験すると治まることが多いのだそうです。
生理痛の原因として、過労やストレスなど精神的なものも関係しており、少しでもストレスを軽減させ、リラックスする時間を増やすことが大切です。また、若い人に多いのですが、子宮下部にある子宮頸管が細いため、出血困難が生じ、強い生理痛が起こることもあります。これは、出産をすれば子宮頸管が広がるので、改善されるそうです。
妊娠を望んでいて、ひどい生理痛をもっているなら、一度産婦人科を受診すると良いと思います。私は、生理痛がきつい方ですが、ノーシンやバッファリンのような鎮痛剤を飲むと生理痛が治まります。一度出産を経験していますので、市販の薬で治まるような生理痛であれば、月経困難症は患っていることはなく、妊娠の可能性はあると思います。
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妊娠と妊娠線
妊娠中に気になるのが、おなかやお尻などにできる妊娠線です。妊娠線は、急激に太って皮膚が伸びきれずにできてしまう肉割れです。おなかが大きくなる妊娠8ヶ月以降の妊娠後期からできやすいと言われています。最初はピンク色で、だんだん赤黒くなり、
産後は白く目立たなくなるのが一般的です。しかし、完全に妊娠線が消えることはありません。
私は出産の経験がありますが、妊娠10ヶ月に入って突然妊娠線がたくさんできてしまいました。急におなかの赤ちゃんが大きくなって、おなかがドンと下がってきてから、いつの間にか妊娠線ができていたのです。妊娠9ヶ月の時点で妊娠線が全くなく、きれいなおなかだったので安心していましたが、妊娠10ヶ月になってがっかりです。
この妊娠線の予防には、妊娠5ヶ月頃からお風呂上りなどに、保湿クリームなどを塗って皮膚が伸びやすいようにマッサージをすると良いと思います。妊娠線ができてからのマッサージでは効果がないそうですので、面倒ですがおなかが急激に大きくなる前からマッサージをすることをお勧めします。もちろん、体重を急に増やさないことも大切ですね。
マッサージ用のクリームですが、血行を促進させる成分の入った妊娠線予防クリームや、保湿成分が入ったスキンクリームを使うと良いです。注意したいのが、尿素系の成分は刺激が強いそうなので、妊娠中のマッサージには使わない方が良いです。
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妊娠と母乳
妊娠すると胸が少し大きくなったように感じます。これは、おっぱいの中にあるブドウの房のような乳腺葉が発達し始めているからです。
妊娠3ヶ月頃から乳腺が発達し始め、妊娠4ヵ月頃には、おっぱいの分泌機能が働き始めると言われています。
乳腺葉は、かえでの葉のようになっており、母乳が出るようになると、乳腺葉の中が母乳で満たされるようになります。お母さんが食べた物の栄養素が血液になって血管を通り、乳腺葉でお母さんの血液が母乳に変えられるのです。お母さんの食べた物が赤ちゃんのための母乳となるのですから、妊娠中から栄養のある、バランスの良い食事をすることが大切ですね。良い母乳をたくさん出すために、脂肪分や添加物の多く入った食事は控えめにして、野菜をたっぷりとるといいですね。
早いと、妊娠6ヵ月頃からおっぱいがにじみ出てくることがあるそうです。私は出産の経験がありますが、妊娠10ヶ月頃に入っておっぱいがたくさんにじみ出ているのが分かりました。出産後おっぱいの出を良くする為に、姉から市販の「馬油」を乳首に塗っておくといいよとアドバイスをもらっており、実行していたからかもしれません。
乳頭が陥没していたり、平らであったり、赤ちゃんが吸いにくい乳頭の人は、妊娠中からマッサージしておく必要がありますが、おなかが張りやすくなるため、担当の産婦人科医に相談してみると良いと思います。
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妊娠届と母子手帳
妊娠が分かったら、市町村役場で妊娠届を提出し、母子手帳をもらうことが必要です。赤ちゃん1人につき1冊交付されますので、双子の赤ちゃんなら、2冊もらうことが必要です。
妊娠中には、母子手帳に血圧・体重測定・尿検査・腹囲・子宮底長といった毎月の健診の結果が記入されていきます。その他、つわりがどのようなものだったかや、初めて胎動を感じた日などを記入しておくと記念になりますね。
出産直後には、陣痛が始まった日時・分娩所要時間や生まれてきた赤ちゃんの体重・身長・頭囲・胸囲などが記入されます。出産後は、赤ちゃんの出生届を役所に提出しますが、母子手帳の中に「出生届済証明」の欄があるので、役所で判を押してもらいます。
そして生まれた赤ちゃんの乳幼児健診のときにも母子手帳が必要です。1ヶ月健診・3~4ヶ月健診・6ヶ月健診・10ヶ月健診・1歳半健診・3才児健診などがあります。健診の回数や月齢は、市町村によって異なりますので、保健所の指示に従ってください。
健診がない月でも、お母さんが体重・身長を測ったり、歯の状況や食べた物など、記録しておくと良いですね。
また、赤ちゃんの予防接種のときにも母子手帳にその記録が記入されます。BCG・ポリオ・DPTというジフテリア・百日ぜき・破傷風の混合ワクチン・はしか・風疹といった予防接種です。大切な赤ちゃんのために忘れずに受けさせてあげましょう。
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妊娠と月経・排卵の関係
不妊に悩む女性の数は年々増加の傾向にあるそうです。妊娠するには、まずは自分の月経の周期・排卵の時期を知ることだと思います。
卵巣で準備された卵子が、卵巣から出て卵管へ入ることを排卵と言います。排卵の時期は、月経が28日周期であるなら、月経開始日から約14日目と言われています。その排卵の時に、精子とうまく巡りあうことができれば、妊娠の可能性があるのです。
月経開始から排卵までの時期は、卵胞期と呼ばれています。卵子を包む卵胞が、卵胞刺激ホルモンの働きで成熟する時期です。そして、排卵から次の月経までの時期は、黄体期と呼ばれています。排卵後の卵胞は黄体となって黄体ホルモンを出します。
どの女性も、黄体期の日数が約14日と言われていますので、月経周期が31日の人なら、月経から約17日目が排卵の時期であると考えることができます。そのように自分の月経周期を知り、排卵の時期を把握すれば、妊娠の可能性が広がると思います。
また、排卵の時期を知る為には、基礎体温を測る方法もあります。一般的には、朝起き上がる前に、舌の下側に体温計を入れ、体温を測る方法をとります。毎日測って記録していると、低温期から一時的に急に下がって、次に高温期に入るのが分かります。この一時的に下がる頃が排卵の時期と考えることができます。先に述べた黄体ホルモンは、体温を上げる働きをするので、排卵後は高温期に入るという訳です。
しかし、月経周期が月毎に異なっているといった月経不順の場合は、排卵の時期の特定が難しいと思います。産婦人科などで専門医
に診てもらうことをお勧めします。
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妊娠すること
どのようにして妊娠が成立するのでしょう。タイミングのよい性交で、卵子と精子がドッキングすることから始まります。卵子は母親の卵巣で準備され、月経が28日周期であるなら、月経が始まった日から14日目ぐらいに卵巣から出て、卵管に入ります。
これを排卵といいます。排卵の時期は、平均的に月経開始日から14日目と言われていますが、月経周期の違いにより個人差があります。女性に平均して言えるのが、排卵から次の月経までが約14日ですので、月経周期が30日の人なら、月経から約16日目に排卵が起こると考えることができます。この排卵の起こる時期を知れば、妊娠の可能性が広がるのです。
父親の精子が、卵管で母親の卵子の中に進入して合体すると、新しい生命体である受精卵が誕生します。医学的には、この受精卵ができた日を「妊娠2週目」と言います。妊娠○ヶ月という数え方は、月経開始日から数えられていて、4週間で1ヶ月と数えます。
例えば、妊娠3ヶ月は、妊娠8週目を過ぎた頃から12週目までを言います。
受精卵は、細胞分裂を繰り返しながら約3日かけて子宮に到着し、さらに約3日かけて子宮内膜にたどりつきます。これが着床で、妊娠が成立したことになります。
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